アスベストについての、よくある質問を挙げてみました。(国土交通省・福岡県・北九州市ホームページ参照)
建物の解体をする前に、アスベストの分析調査が必要と言われましたが・・・?
建築年が平成2年以降であれば、吹付けアスベストなどが使用されていないと思われます。平成元年以前については、解体する前に事前調査が必要です。
まずは、目視での調査を行います。アスベストの使用有無が明らかとならなかった場合には成分分析を行うか、アスベストがあるものとして処置することが義務付けられています。
使用されている建材について設計図書で確認するか、確認できない場合は、アスベスト分析の専門の検査機関での分析調査が必要です。
まずは、目視での調査を行います。アスベストの使用有無が明らかとならなかった場合には成分分析を行うか、アスベストがあるものとして処置することが義務付けられています。
使用されている建材について設計図書で確認するか、確認できない場合は、アスベスト分析の専門の検査機関での分析調査が必要です。
アスベストの種類によって作業の違いがあるそうですが、どのようなものですか?
アスベスト処理工事は作業の危険度に応じ、危険性の高いほうから順に作業レベル1、2、3 に分けられています。
アスベスト処理工事は作業の危険度に応じ、危険性の高いほうから順に作業レベル1、2、3 に分けられています。
アスベストは建材に様々な形で含まれますが、利用されている形状や密度によって、解体工事の際に飛散するリスクも異なります。
飛散リスクが高いものほど、近隣への影響を及ぼしやすいため、危険性が高いとされています。
耐火建築物の梁、柱、エレベーター周り、ビルの機械室やボイラー室の天井・壁、立体駐車場や体育館などの天井・壁などに使用されています。
建材の除去作業や、飛散防止する封じ込め工法、密閉して飛散を防ぐ囲い込み工法などを行います。
ボイラー本体・配管・空調ダクトの保温材、建築物の柱・梁・壁の耐火被覆材、屋根用折板裏断熱材、煙突用断熱材などに使用されています。
レベル1と同様に建材の除去や封じ込め・囲い込みを行います。
割れにくい建材なので注意をして取り外しを行えば、飛散のリスクは低いといえます。
建築物の屋根材や外壁材、建築物の天井・壁・床などに内装材として使われる石綿含有成形板、ビニール床タイルなどです。 手作業を中心とする除去を行います。
アスベスト処理工事は作業の危険度に応じ、危険性の高いほうから順に作業レベル1、2、3 に分けられています。
アスベストは建材に様々な形で含まれますが、利用されている形状や密度によって、解体工事の際に飛散するリスクも異なります。
飛散リスクが高いものほど、近隣への影響を及ぼしやすいため、危険性が高いとされています。
作業レベル1:発じん性が著しく高い
石綿含有吹付け材です。アスベストの濃度が非常に高く、撤去する際に大量に粉末が周囲に飛散します。耐火建築物の梁、柱、エレベーター周り、ビルの機械室やボイラー室の天井・壁、立体駐車場や体育館などの天井・壁などに使用されています。
建材の除去作業や、飛散防止する封じ込め工法、密閉して飛散を防ぐ囲い込み工法などを行います。
作業レベル2:発じん性が高い
石綿含有保温材や耐火被覆材、断熱材です。シート状に巻き付けられているため、レベル1に比べると飛散性は下がりますが、危険であることには代わりがないため高い注意が必要です。ボイラー本体・配管・空調ダクトの保温材、建築物の柱・梁・壁の耐火被覆材、屋根用折板裏断熱材、煙突用断熱材などに使用されています。
レベル1と同様に建材の除去や封じ込め・囲い込みを行います。
作業レベル3:発じん性が比較的低い
レベル1やレベル2に該当しない、成形板等の石綿含有建材です。割れにくい建材なので注意をして取り外しを行えば、飛散のリスクは低いといえます。
建築物の屋根材や外壁材、建築物の天井・壁・床などに内装材として使われる石綿含有成形板、ビニール床タイルなどです。 手作業を中心とする除去を行います。
アスベスト含有吹き付け材の対策に関して具体的な工法を教えてください。
アスベストが含まれた建物を解体する場合、除去工法、封じ込め工法、囲い込み工法の3工法があります。
構造物の天井や梁を覆うのには適した工法です。作業中、石綿が飛散する恐れがない場合には届出は不要です。
除去工法
既存のアスベスト含有吹付け材の層を下地から取り除く工法です。リムーバブル工法とも呼ばれています。もっとも推奨される工法です。囲い込み工法
アスベストが振動や人間の接触等、何らかの刺激によって飛散することを防ぐため、板状の材料で完全に覆い密閉する工法です。構造物の天井や梁を覆うのには適した工法です。作業中、石綿が飛散する恐れがない場合には届出は不要です。
封じ込め工法
吹き付けられたアスベストを薬品で覆ったり固定化することによって、粉じんの飛散を防ぐ工法です。吹き付け層へ薬品を浸したり、造膜材を散布し作業を行います。煙突のような平坦でない場所の作業に適しています。作業によって粉じんが生じる恐れがある場合には、「特定粉じん排出等作業実施届出書」を作業開始日の14日前に提出することが必要です。アスベストが含まれた建物を解体する場合は、届出が必要ですか?
飛散しやすい吹付けアスベストが使用されている建物を解体する際には、作業従事者の安全確保と、周辺への飛散防止のため、事前に労働基準監督署や保健福祉環境事務所に届出る必要があります。
国土交通省の「建築物の解体工事における石綿粉じんの暴露防止マニュアル」で、飛散性のレベルによって決められています。
飛散しやすい吹付けアスベスト等の除去作業をおこなう工事現場には、大気汚染防止法に基づく届出事項、作業の実施期間、作業の方法などを表示した掲示板を見やすい場所に設けることが義務づけられています。
国土交通省の「建築物の解体工事における石綿粉じんの暴露防止マニュアル」で、飛散性のレベルによって決められています。
飛散しやすい吹付けアスベスト等の除去作業をおこなう工事現場には、大気汚染防止法に基づく届出事項、作業の実施期間、作業の方法などを表示した掲示板を見やすい場所に設けることが義務づけられています。
アスベスト対策について補助金は?
民間建築物に対するアスベスト調査等に関して国は補助制度を創設しており、補助金制度がある地方公共団体では、地方公共団体経由で補助金が支給されます。
この事業はアスベストがあるかないかの調査に出向くところから補助金の対象としている地方公共団体もありますので、最寄の地方公共団体の担当部局に相談してください。
▼北九州市の場合、建築物に施工されている吹付けアスベスト等の除去工事等を行う建築物の所有者等に対して、分析調査費用や除去工事等の費用の一部を補助します。
北九州市の場合→北九州市民間建築物吹付けアスベスト除去等補助事業
この事業はアスベストがあるかないかの調査に出向くところから補助金の対象としている地方公共団体もありますので、最寄の地方公共団体の担当部局に相談してください。
▼北九州市の場合、建築物に施工されている吹付けアスベスト等の除去工事等を行う建築物の所有者等に対して、分析調査費用や除去工事等の費用の一部を補助します。
北九州市の場合→北九州市民間建築物吹付けアスベスト除去等補助事業
リフォームしたいのですが、建築物内にアスベストが使用されているようです。建築基準法により、どのような規制がかかりますか。
建築基準法では、吹付けアスベストとアスベスト含有吹付けロックウールが規制対象になります。
従って、建築物内に吹付けアスベストとアスベスト含有吹付けロックウールが使用されている場合は、増改築、大規模な修繕・模様替えの際には、除去等(一定の規模以下の場合は封じ込め又は囲い込みを許容)を行なわなければなりません。
従って、建築物内に吹付けアスベストとアスベスト含有吹付けロックウールが使用されている場合は、増改築、大規模な修繕・模様替えの際には、除去等(一定の規模以下の場合は封じ込め又は囲い込みを許容)を行なわなければなりません。
アスベスト含有建材が劣化すると、アスベストが飛散するのでしょうか?
長い時間をかけて物理的、化学的、機械的に繰り返されるダメージで製品の強度低下や損傷が起こります。
レベル1、2のアスベスト含有建材は、その他のアスベスト製品と比べて特に繊維の露出が多く、また硬度や比重が小さく単一では脆いという特徴があります。
このため粉塵が比較的飛散しやすく、少しの外圧で破損します。
レベル1、2のアスベスト含有建材はスレート板等のアスベスト工業製品と異なり、現場調合によって人為的に作成されたものが多く、その過程において下地材の良・不良もあり、作業者の優劣にも影響します。
また仕上がった材料に対して人為的に打傷・擦過などの加害があれば、製品としての劣化が加速されることになり、飛散しやすくなります。
レベル1、2のアスベスト含有建材は、その他のアスベスト製品と比べて特に繊維の露出が多く、また硬度や比重が小さく単一では脆いという特徴があります。
このため粉塵が比較的飛散しやすく、少しの外圧で破損します。
レベル1、2のアスベスト含有建材はスレート板等のアスベスト工業製品と異なり、現場調合によって人為的に作成されたものが多く、その過程において下地材の良・不良もあり、作業者の優劣にも影響します。
また仕上がった材料に対して人為的に打傷・擦過などの加害があれば、製品としての劣化が加速されることになり、飛散しやすくなります。